6日間の神韻2016年世界ツアー日本公演が閉幕した。日本では約1万5000人が神韻を鑑賞。各会場はチケット販売開始から早くに席が埋まり、東京公演は満席となった。観客には日本舞踊、能、バレリーナ、ファッションデザイナー、音楽家、書道家、女優など日本の芸術界の専門家も多く、彼らからも賞賛の声があがった。
世界的ファッションデザイナー「舞踊と衣装が見事にマッチ」
世界的ファッションデザイナーの桂由美さんは25日、東京新国立劇場で行われた中国古典舞踊・神韻を鑑賞した。
桂さんは神韻の衣装と舞踊のコンビネーションに着目。日本の伝統舞踊の静かで穏やかな美に対して、神韻の舞踊は躍動感あふれ、これが衣装により引き立てられていたという。「衣装の色や形が、ダンサーの動きにより変化して見事」と賞賛した。
女性ダンサーの長い袖が、流れる水を表現する演目『水袖の舞』では、その表現力の高さに「舞踊と衣装がよく合っていた」と評した。
また神韻のファッション性にも触れた。シンプルな色使いやデザインだが、素早く変化していく舞踊に適していると分析。また緑やオレンジなど、対局する色の鮮やかさに目を引いたという。
日本舞踊家「女性は柔らかで、男性はたくましい」
宗家立花流師範・立花志津千穗さんは26日の神韻東京公演を鑑賞。娘から母の日のプレゼントだという。
立花さんはダンサーの動きに注目。中国古典舞踊が今日の体操やバレエの元となっていることに触れ、「バネのような跳躍、宙返り、(軸のある)揺れ動かない動作」に驚嘆したという。
難しい技工をこなすダンサーたちは「多くの時間を費やして鍛錬している。女性は柔らかに舞い、とても美しい。男性は力強く勢いがあり、エネルギーに満ちている。素晴らしい」と話した。
弦楽器演奏家「芸術の最高峰」
弦楽器・真琴(まこと)の製造や演奏を行う真琴企画代表・出沼理恵子さんは、専神韻を鑑賞し「本物を目指す劇団が少ないなか、(芸術性を)極めている」と賞賛した。
出沼さんのプロデュースしている真琴は、片腕に収まるほどの大きさの木箱に10数弦を張った弦楽器。音色は琵琶に似ている。
神韻には、西洋楽器と東洋楽器を融合させたオーケストラ団が毎回の公演についている。「オーケストラ付きの舞台は多くはない。これほど極めているのは、芸術部門全てにおいて最高峰」と讃えた。
出沼さんは、神仏が天から降りてくる場面を印象深いシーンに挙げて、自身の音楽活動にインスピレーションを得たという。「芸術を通じて地球が更にすばらしくなるよう寄与したい」と話した。
神韻芸術団は27日、次なる公演先である韓国に入った。3月、在韓国中国大使館の妨害により、公演予定の会場使用がキャンセルとなった。主催者側は民事裁判を起こして、最近、「取り消しは不当」との判決が下りたため、公演は予定通りおこなわれる。
大紀元の取材に答えた、李維娜・神韻芸術団団長は「正しい精神は常に優位に立つ。今回は勝訴という形で、邪道は正道に勝つことはできないことを示した。善悪には報いがある。人が行った結果はその身に返ってくる。私達は自分の行動や言動に責任を持ちたい」と韓国公演に向けた想いを語った。
(翻訳編集・佐渡道代)
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