歴史

ロンドン、2千年前すでに金融センターだった?

ロンドン考古学博物館(MOLA)は6月1日、英国ロンドンにあるブルームバーグ欧州本社の新社屋の建築現場で発見された数百枚の木の板は、古代ローマ時代の手書き板だと発表した。米CBS放送が報じた。

報道によると、発見された400枚以上の手書き板は、筆記体のラテン語で書かれたもので、87枚の解読に成功した。

紀元65~80年の手書き板には「Londinio Mogontio」(ロンドンで、モゴンティウスに宛てて)と書かれている。ロンドンに言及した文書としては最も古いものと考えられている。

また英紙「フィナンシャル・タイムズ」によると、手書き板にはビール取引や食品の注文や法令規則など、様々な商業と金融に関係する活動が記載されている。

最も古い板には、紀元57年1月8日に2人の商人が契約した、総額105デナリウス(古代ローマの小額の銀貨)の取引に関する記載がされていた。

手書き板の解読に参加した古典学研究者のロジャー・トムリン氏は、板に書かれている内容を読むと、2千年前の活気あふれるロンドン市場にタイムスリップしたかのようで興奮を覚えたという。

専門家は解読された板の内容から、ロンドンは紀元43年にブリテン島を侵略したローマ人によって作られた町で、建立の数年後、多くの商人が集まり、たちまち繁栄したことや、紀元61年ケルト人イケニ族の女王、ブーディカが起こしたローマ軍に対する反乱で、ロンドンが破壊されたことやその後の復興などの史実も分かった。

(翻訳編集・張哲)

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