途上国の貧困撲滅目的に10万羽の鶏を寄付すると表明していたビル・ゲイツ氏(Scott Olson/Getty Images)

ビル・ゲイツ氏のニワトリ寄付計画 ボリビア猛反発

米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が6月初め、貧困撲滅の目的で貧困支援団体と共同で、一部の途上国に対して10万羽を寄付すると表明した。しかし、ボリビアをはじめとする国々から拒否された上、「無礼だ」と反発された。

英フィナンシャル・タイムズ(6月16日付)によると、ボリビアのコカリコ農村開発・土地相は、「(ゲイツ氏は)われわれがまだ500年前の森の中で生活していると思っているようだ」、「われわれの(ニワトリを広く飼育している)現状を知り、謝罪すべきだ」、「われわれにもプライドがある」と猛烈に批判した。

ボリビア政府の統計によると、食肉用ニワトリの出荷量は2009年の約1.5億羽から2014年に約1.9億羽に増加した。ボリビア国民の一人当たりのニワトリ年間消費量は約36キロ。また、国際通貨基金(IMF)は今年ボリビアの国内総生産(GDP)成長率は3.8%増との見通しを示し、南米各国の中で最も高い水準としている。

(翻訳編集・張哲)

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