バフェット氏 株式市場の投機化に警鐘 「人間は賭け事を好む」

2026/07/16 更新: 2026/07/16

億万長者の投資家であるウォーレン・バフェット氏は、現在の株式市場がますます「カジノ」のようになっているとみている。市場は長期投資の理念ではなく、投機的な取引に左右される傾向を強めているという。誰もが投機に熱中するようになれば、割安な優良株を見つけるのは極めて難しくなるとも指摘した。

イランで続く紛争に伴うエネルギー危機への懸念があるにもかかわらず、今年の株式市場は上昇を続け、過去最高値を更新している。懐疑派は、AIインフラ関連銘柄をめぐって過度な投機が起きていると指摘する。さらに、オプション取引やレバレッジ型上場投資信託(ETF)などの金融商品も、投機的な動きを加速させているという。

株式市場には、個人投資家の資金がますます流入している。メモリーチップメーカーのマイクロン・テクノロジー(Micron)や、最近新規株式公開を行ったSpaceX株などにも買いが向かっている。

バフェット氏は、価値投資の理念を一貫して重視してきた。本当に価値のある投資機会はそう簡単には訪れず、投資家には忍耐と自制が必要だと考えている。

バフェット氏は「時には、投資機会が次々と訪れ、信じられないほど速い展開になることもある。一方で、数年のうちに一つの投資機会を見つけられれば、それだけで非常に幸運だと言える場合もある。通常は、後者のほうが一般的だ」と述べた。

さらに、「しかし、人間には生まれつき賭け事を好む性質がある。そのため、投資家を育てるよりも、ギャンブラーを育てたほうが、はるかに利益を上げやすい」と語った。

また、自身のCEO後継者であるグレッグ・アベル氏については、「私は彼が認めないことはしない。彼も私が認めないことはしない。私たちは常に連絡を取り合っているが、最終的な意思決定者は彼だ」と述べた。

夏雨
関連特集: 国際