2005年3月、北京市の郊外で羊と畜産農家。2008年の北京オリンピックに合わせた政府の発展計画により、同市では多数の農家が土地を収用された。(China Photos/Getty Images)
中国農業の深刻な現状

先のない中国農業 農村社会の復活に打つ手はあるのか(2)

この記事は、先のない中国農業 農村社会の復活に打つ手はあるのか(1)の続きです。

 荒廃を極める農村

江蘇省の江南大学法学院社会心理学副教授・王君柏氏が2015年、故郷である湖南省のある小さな農村で行ったフィールドワークの考察メモが、ネットで公表されている。それによると、村の耕地は長年の大量の農薬投与で硬化し、農作物が育たなくなり、村の農業は立ちいかなくなった。将来性を見いだせず子どもは村を出て、高齢の村民も希望もなく暮らしているという。中国農村部の問題の縮図といえる。

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