米海軍が主催する「環太平洋合同演習(リムパック)」(Getty Images)

米国環太平洋合同軍事演習、中国海軍の参加は人道支援、遭難者救助のみ

6月30日にスタートした米国海軍主催の多国間海上演習「環太平洋合同演習(リムパック)」に加わった中国海軍は機密レベルの高い戦闘プログラムには参加できない、と6日付ドイチェ・ヴェレ中国語電子版は報じた。

報道によると、中国海軍は2014年に続き今回2回目となる参加で、ミサイル駆逐艦5隻や航空機3機など、総兵員1200人を派遣した。参加した兵力規模としてはアメリカとカナダに次いで3位。

しかし、中国海軍は人道支援、遭難者救助など機密レベルの低いプログラムしか参加できない。米国の法律では、米軍が中国人民解放軍に対して戦闘に関する訓練情報の提供を禁止しており、また人民解放軍が主催した軍事訓練への参加も禁止しているという。

中国当局による南シナ海における軍事拠点化への強い懸念から、日系人で米ハワイ州選出のマーク・タカイ下院議員は今年3月の議会公聴会において、アシュトン・カーター国防長官に対して、中国海軍をリムパック参加国から除外するようと求めた。

一方米海軍の公式発表では、6月30日から8月4日まで実施される今回のリムパックには中国、日本、韓国など26カ国から、水上艦艇45隻、潜水艦5隻、航空機200機、兵員2万5000人が参加する。

(翻訳編集・張哲)

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