旅先のホテルや宿などで、なかなか寝付けなかった…という経験がある人も多いでしょう。 特に、慣れない環境での初日は、多くの人がグッスリ眠れないことがありますよね。これは「第一夜効果」と言われ、睡眠研究の分野ではよく知られているのです。
今年5月、米ブラウン大学は被験者35人を対象に、この「第一夜効果」と脳の動きについて研究を行いました。その結果、多くの被験者は睡眠テストの初日、右脳より左脳の方が活発に働く傾向があることが分かりました。この左脳は、目覚まし時計のアラーム音など外界の刺激に素早く反応し、覚醒しやすい状態にありました。一方、次の夜からは、被験者たちの左右の脳の動きに違いは見られませんでした。二日目以降は環境に慣れるため、脳が警戒しなくなるのかもしれません。
多忙な出張をこなす人にとって、良質な睡眠はとても重要です。もしかしたら、「どこでも初日にグッスリ眠れる人」が、デキるビジネスパーソンの秘訣なのかもしれませんね。
(文・郭丹丹)
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