郭伯雄氏と息子の郭正鋼氏(大紀元合成写真)

軍制服組元トップが無期懲役に、頻繁に官職売りで金銭要求

中国国営新華社通信によると、中国軍事法院(裁判所)は25日、収賄罪で起訴されていた中国前中央軍事委員会副主席の郭伯雄氏に対して、無期懲役の判決を言い渡した。また判決では、郭氏の政治的権利を終身剥奪、個人資産はすべて没収、大将の階級も剥奪するとした。郭伯雄氏は、収賄罪で起訴された人民解放軍軍人の中で、中国共産党政権樹立以来の最高階級将校。

郭氏は今年4月5日に汚職と収賄容疑で身柄を拘束された。軍事検察院は調査を行い、郭氏は職務権限を利用し、直接、または郭氏の親族を通じて部下から多額な賄賂を受け取った代わりに、昇進などで便宜を図ったとした。しかし、郭氏が受け取った賄賂の金額についての公表はなかった。 

一部の香港メディアは中国人民解放軍高層指導部の情報筋の話として、郭氏が受け取った賄賂総額は約8000万元(約12億8000万円)だと報道した。また、香港紙「苹果日報」の4月の報道では、郭氏とその親族合計で約200億元(約3200億円)の賄賂を受け取ったという。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。