異常気象

猛暑の中国南部 今月末まで高温が続く

中国南部は連日40度の高温が続いており、同地域の7億人の国民が悲鳴を上げている。

27日の国内メディアによると、26日長江の中下流域と江南のほとんどの地域で今年の最高気温を観測した。上海の松江地区が42度、南京の一部の地区が41度、杭州は39.4度、武漢での体感温度は51度。

7月26日午後18時、中国中央気象台は引き続き「高温橙色警報」を発令した。中央気象台は27日と28日、より広い地域で高温を観測し、内陸の四川省重慶市の一部の地区では41度まで気温が上昇する恐れがあるとした。同気象台の馬学款氏は、中国南部の高温は今月末まで続き、一部の地域では39度~41度を観測するだろうとの予測を示した。

上海中心気象台は27日13時、今季2度目の「高温紅色警報」を発令した。市中心部や松江地区では最高気温が40度に上昇するとの予報を出した。

連日40度近くの高温で、各地では熱中症患者や死亡者が急増している。上海市衛生情報センターと同市の各病院の情報によると、市内10以上の綜合病院では熱中症や熱射病での救急外来の来院患者数が毎日1万人以上という。その他のこども病院や婦人科専門病院も毎日の外来患者数が7000人以上だという。また120番救急車要請が23日だけで843回。地元メディアは熱中症による死亡は現在のところ1例だと報じた。

江蘇省救急処置専門医による微信(ウィチャット)グループチャット上での統計で、同省の27日午後2時までの熱中症死亡者は16人に達し、一部の患者は危篤状態だという。

山東省済南市の7つの病院では20人の熱中症重度患者を受け入れ、少なくとも2人が死亡。同省済寧市、東営市、泰安市などで計4人が死亡。また、安徽省でも少なくとも4人が死亡した。

南部で40度近くの高温が続くことについて、インターネット上では、ユーザーが「もう39度は普通になっているし、40度になっても驚かないよ」、「7億人が蒸し焼きになっている」、「広州の道路上で目玉焼きが作れそう」、「長沙は40度になった」、「夜寝る時、焼き芋になったような感じをする」、「蘇州が39度」、「武漢の体感温度は51度!」と各地の厳しい様子を伝えている。

また北部が豪雨で、南部が高温との現象について、「天象では、中国人が水深火熱(水におぼれ火に焼かれる)という苦難に見舞われていることが示されている」とのコメントもあった。

(翻訳編集・張哲)

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