「イスラム国」の悪名高き処刑人 イラクで謎の武装集団に暗殺される

ISIL(イスラム国)の悪名高い処刑人の一人、アブー・シャヤフ(Abu Sayyaf)が1月29日に暗殺されたことがシリアのARAニュースの報道で明らかになった。その死をめぐっては様々な説が飛び交っているが、謎の武装集団に襲われたことについて異論はない様だ。

アブー・シャヤフはイスラム国の中心ニネヴェにおける指導者とも言われており、1月29日、その統治領域内で暗殺された。イラク記者ムハンマド・ヤワール氏はARAの取材に対し、アブー・シャヤフはニネヴェで最も残酷なテロリストでイスラム国の公開処刑動画によく登場し、処刑人として悪名高く、その巨体は人々から恐れられていたと語っている。

アブー・シャヤフの死をめぐっては様々な説があり、一説には射殺されたとされているが、Iraqi Newsの報道では、アブー・シャヤフは武装集団に刃物で複数回刺されて死亡したという。

以前にも「ジョン」と呼ばれたイスラム国の処刑人が頻繁に処刑に関わったが、2015年に米軍の空襲で死亡した。イギリス人だったジョンはイスラム過激派思想に傾倒し、邦人記者後藤健二さんをはじめとする人質を斬首して殺害したのは記憶にも新しい。

現在、イスラム国自体は勢力を失いつつあると言われている。有志連合軍の空爆によりイスラム国は多くの人的・物的資源を失い、地上戦ではイラク政府軍やクルド人勢力が猛烈な攻勢に出ている。アメリカ軍の本格的な攻撃が開始されれば事態は収束に向かうと予想されており、トランプ政権の動向から目が離せないところだ。

(翻訳編集・文亮)

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