中国 ビットコイン取引量再び増加、当局今後の動きは
仮想通貨ビットコイン価格は2月7日、1ビットコイン=1059.90ドルと前日比で2%上昇した。1月4日以来の高水準となった。中国当局が公表した1月外貨準備高が心理的節目である3兆ドル台を下回り、今後一段と元安が進むとの観測から中国国民のビットコインへの需要が高まったことが主因だとみられる。
中国人民銀行(中央銀行)が7日に発表した統計によると、1月末の外貨準備高が2兆9980ドルで、12月末から123億ドル減少し、2011年2月以降初めて3兆ドル台を下回った。
米市場データサイト「トレードブロック(TradeBlock.com)」によると、人民銀行の発表を受けて、中国国内でビットコインを取引するプラットフォームの1つ、「幣行(OkCoin)」では7日当日の取引量が1万4500ビットコインで、1日の取引量としては1月末以降最大となった。
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