拘束のサムスン事実上トップ、汚職疑惑で3度目の調査
韓国最大手企業集団のサムソン電子の事実上トップ、イ・ジェヨン(李在溶、49)副会長は22日、特別検察チームに再召喚された。17日の逮捕・拘束から3度目の調査となる。イ副会長には、大統領の弾劾訴追にまで発展した汚職スキャンダルについての捜査で、430億ウォン(約42億7000万円)の賄賂供与などの容疑が持たれている。
79年の同社の歴史のなかで、トップが拘束されるのは今回が初めて。一部の韓国メディアは、特別検察チームは早くて今週中にイ副会長を起訴すると報じている。
17日、ソウル中央地裁ハン・ジョンソク令状担当判事は、「新たな犯罪容疑と追加の証拠資料から、拘束の理由と必要性が十分認められる」と述べ、令状を発した。 裁判所側は1月、調査不備などを理由に、特別検察官チームの拘束令状を棄却していた。
イ副会長へは、会社資金を横領し、朴槿恵大統領の親友・崔順実氏(拘束起訴)一家に、サムソン経営承継問題などへの助力の見返りを期待して約430億ウォンの賄賂を送った疑いがもたれている。
また、他にも、申告義務せずに財産を国外に搬出、支援を隠すための偽装契約、国会国政調査聴聞会で事実と異なる陳述をした疑いがある。
同様の容疑で拘束令状が出されたサムスンSDI社長のパク・サンジン氏(64)は、非拘束で捜査を受ける。
パク社長は、サムスングループの崔氏へのサポートに実務的に重要な役割を担ったと知られている人物とされる。昨年、ドイツで崔氏と直接会ったと伝えられ、その時に、崔氏がサムスンへの政府支援を約束したという疑惑がある。
(翻訳・斎潤)
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