名古屋市で3月24日、カレーハウスCoCo壱番屋創業者・宗次德二氏に大紀元はインタビュー(野上浩史/大紀元)
インタビュー

ゼロから億万長者へ、贅沢には無頓着 「カレーハウスCoCo壱番屋」創業者・宗次德二氏(2)

この記事は、ゼロから億万長者へ、贅沢には無頓着 「カレーハウスCoCo壱番屋」創業者・宗次德二氏(1)のつづきです。

スピーチタイトルは「第二の人生は社会貢献」

第二の人生は社会貢献―。今年 1 月、都内で開かれた経済界大賞・社会貢献賞を受賞した飲食店大手「ココ壱番屋」創業者・宗次德二氏の受賞スピーチのタイトルだ。

「お金はめぐるもの、授かりもの」と形容し、財産保持と名誉には興味はなかった。経営者から退いた後、社会貢献をする目的で NPO 法人イエローエンジェルを立ち上げた。音楽普及・振興、スポーツ選手育生、里親支援、学習支援、盲導犬基金など、幅広い分野で寄付や助成を行っている。法人名は「いろいろ援助する」をもじったもの。「目標をもって頑張る人にチャンスを与えてあげたい」と語った。

壱番屋は 2015 年からハウス食品(株 51%保有)連結子会社となっているが、宗次氏と夫人が売却株で得た資金の多くは、これまで同様、社会貢献活動に当てている。

ココイチ創業者・宗次德二氏は、運営する音楽ホール「宗次ホール」内に、チャリティーコーナーを設置して慈善団体などを支援(野上浩史/大紀元)

時代を生き抜くリーダーとしての素質

宗次氏は自身の語録を書籍化している。そのなかで頻出するのは「率先直範」という言葉。経営者だからこそ「現役」であり率先して実践する。「自分がふらふらしていたら誰もついてこない」。周辺の清掃や美化活動でさえ、自ら行っている。

「遊びはしなかった、経営者時代は友人も一人も作らなかった」という実直さを貫く宗次氏。毎日、早朝4時台に出社して18~23時に帰宅。バブル時の80年代、不動産などの投資もしなかったため、バブル崩壊による影響もほとんどなかったという。

見た目を飾ることにも関心はない。インタビュー当日の服装はスーツや靴含めて 3万円。胸元のピンブローチは現社長からプレゼントだという。「経営者は表現活動なんていらない、普通でいい」。

現在、イエローエンジェルの事務所は、自身の趣味であるクラシック音楽の普及のために建設された、約230人収容の小規模音楽ホール「宗次ホール」1 階にある。宗次氏は、4 時前に起床して業務前の早朝の 1 時間半、周辺を清掃している。

「宗次ホール」は交通量の多い片側4車線の久屋大通りから一本入った広小路通にあるため、開設当初、その存在に気付く人は実は多くはなかった。すでに億単位の資産を持つ宗次氏だったが、ホールの PR 看板を掲げて「千円でクラシックを楽しめるコンサートがありますよ!」と声を張り上げて路上で宣伝したという。肩書や体面など、少しも気にかけない宗次氏らしいエピソードだと、同秘書は語る。

宗次氏の成功は、絶え間ない無数の努力の積み重ねであることがうかがえた。「長い人生、すべて自己責任。頑張れば豊かになる。努力は即効性あることではない、結果がすぐ得られないことに価値があることが多い。着実に目標をクリアしていけば、細かな問題は解決していけるもの。人生ゆっくり右肩あがり、あせらず、腐ってはならず、不満不平はないことが大切」。

(おわり)

(文・佐渡 道世)

関連記事
波瀾万丈とは彼のために作られた形容詞 だろうか。中国の核実験を世界に訴え、ウイグルの独立を思い、中国で外科医をしていた時に 意に反して臓器狩りをしたことを懺悔する 。ウイグルと日本の文化的な共通点を見いだし、ぞっこんの日本びいきでもある。トフティさんの「本音」人生を語ってもらった。
波瀾万丈とは彼のために作られた形容詞 だろうか。中国の核実験を世界に訴え、ウイグルの独立を思い、中国で外科医をしていた時に 意に反して臓器狩りをしたことを懺悔する 。ウイグルと日本の文化的な共通点を見いだし、ぞっこんの日本びいきでもある。トフティさんの「本音」人生を語ってもらった。
輸入製品の原材料が絶滅危惧種の動物を保護するため伐採禁止となっている樹木であることを理由に、フローリング木材販売の米最大手、ランバー・リクイデーターズ・ホールディングス(LL)が1日、米裁判所から罰金1320万ドル(約15億5500万円)の支払いを命じられた。問題となった製品はほとんどが中国製のフローリング木材。
「誰にでも無料で、どこにいても、世界水準の教育が受けられる」との理念で、5000本以上の教育ビデオを公開するサイトがある。サイト創設者で数学の天才と呼ばれるバングラデシュ出身の男性は、「価値10億ドル」とさえ試算される教育ビデオの有料化を頑なに拒む。その才能と道徳観はビル・ゲイツも嫉妬させるほどだ。
本音と建前の日本社会で本音だけで生きられるものだろうか。こんな視点から 素晴らしい方々と出逢えるようになった。シリーズ「本音を生きる」では、バレエ界60年の巨匠、高木怜子さんにお話を伺った。
自分が何かわくわくすること、面白いこととは何か、と静かなパッションを自答している杉浦達雄さん。若者の情熱とは違い、自分の原点に戻って自己の人生を変化、脱皮させていく。 「大人の寺子屋」を通して個人の主体性を引き出してきたが、今、パッションジャパンは企業に目を向ける。 ここに至るまでのご自身の経歴と展望を杉浦さんにうかがった。
これまで、いろいろな人が相談に来ました。やりたいこととやっていることの違いを指摘し「この余計な枝は何なの?」みたいな問いかけをしました。
これまで100社以上に、ほめて伸ばす人材育成を浸透させ、売上の増加、離職率の低減、採用費の削減という直接的結果を生み出してきたスパイラルアップ社。「ほめ育」の認定アドバイザーのセミナーでは、身近な人への「感謝」を読みあげ、各々が感動で号泣するという。企業の人材育成にとどまらず、「ほめ育を活用して世界196カ国の人たちを輝かせる」というミッションを掲げる「一般財団法人 ほめ育財団」も創設。 Spiral Up Internationalという会社もアメリカで立ち上げ、ここからもチャリティーを始め
これまで100社以上に、ほめて伸ばす人材育成を浸透させ、売上の増加、離職率の低減、採用費の削減という直接的結果を生み出してきたスパイラルアップ社。今回は代表の原邦夫さんに「ほめ育」とは何かを語っていただいた。
舞踊で中国伝統文化を表現するトップレベルのダンサー、アンジェラ・ワン(Angelina, Wang) さん。彼女が世界最高レベルの中国古典舞踊団・神韻芸術団 (Shen Yun Performing Arts) のプリンシパルダンサーとなったのは 5 年前、彼女がまだ10 代の頃だった。中国古典舞踊の練習を始めてから技術面だけでなく内面的な修養にも大きな向上を感じた彼女は、ダンサーとしてまさに黄金時代を謳歌している。