米中首脳が電話会談 習主席 対北朝鮮強硬策に歩み寄りか
中国外務省は、習近平主席が北京時間の12日午前、トランプ米大統領と電話会談し、北朝鮮問題などについて協議したと発表した。中国が北朝鮮への強い圧力を求めるアメリカに歩み寄っている、という見方があがっている。
両首脳の初会談は1週間前に友好ムードのなかで終えた。しかし大統領は会談直後に空母打撃群を朝鮮半島に向かわせた。中国問題専門家は、「トランプ大統領は習近平主席から、対北朝鮮強硬策への暗黙の了解を取り付けた可能性が高い」と推論する。
朝鮮半島の情勢が緊迫するなか行われた今回の電話会談。北朝鮮への対応に関して、中国側の発表では、習近平氏はトランプ氏に「平和的手段による解決」という従来の主張を伝えており、「米国とのコミュニケーション、連携を保っていく」と示し、米空母打撃群の動きをけん制しなかった。
政治専門家は「さまざまな兆候から、両首脳が対北朝鮮強硬策において、一定の共同認識に達したとみられる」と分析した。
一部の未確認情報によれば、中国共産党政権はここ数日間、内地から数万人規模の兵士を動員し、北朝鮮との国境地帯に増配しているという。これが事実なら、北朝鮮との有事に備えている他に何があるのだろうか。
(翻訳編集・叶清)
関連記事
アメリカ国務省は8日、ティラーソン国務長官が3月中旬に日中韓の三国を訪問する予定を明らかにした。日韓の訪問では北朝鮮問題、中国訪問では北朝鮮問題の他に人権問題も議題となる見通し。
北朝鮮当局は、韓国の周辺海域で行われている米韓軍事合同演習について、北朝鮮の主権と尊厳を侵害するならば「容赦なく攻撃する」と警告した。
北朝鮮の国営テレビは19日、新型大出力発動機(エンジン)地上噴射実験に成功したと報道した。これまでと違なり、具体的にどのような目的のエンジンであったかを明確にしなかった。
北朝鮮金正恩政権は4月に6回目の核実験に踏み切る可能性が高いとこのほど、複数メディアが報道した。米国専門家は新たな核実験の威力は前回の14倍に相当すると予測する。国境地域を中心に、周辺地域に放射能汚染が広がることも懸念されている。
中国習近平国家主席は今月6~7日に米フロリダ州パームビーチで、米ドナルド・トランプ大統領と、トランプ政権発足後初の首脳会談に臨むことになった。両国は朝鮮半島、南シナ海などで意見交換をし、貿易や為替などの通商の面で厳しい交渉を行うとみられる。
中国習近平国家主席は今月6~7日に米フロリダ州パームビーチで、米ドナルド・トランプ大統領と、トランプ政権発足後初の首脳会談に臨むことになった。両国は朝鮮半島、南シナ海などで意見交換をし、貿易や為替などの通商の面で厳しい交渉を行うとみられる。