広州恒大、アウェー戦で川崎と引き分け 中国国内では意外な点が話題に
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第4節で中国サッカースーパーリーグ王者の広州恒大は12日、等々力陸上競技場で川崎フロンターレと対戦した。試合結果はスコアレスドローとなった。「3試合連続ドロー」の広州は、これまでの4試合で1勝3分の勝ち点6で、G組2位に後退、グループ敗退はないが、首位になるのは難しそうだ。一方、4試合連続ドローで勝ち点4とG組3位になった川崎は残りの2戦ですべて勝てば、グループリーグ突破ができそうだ。
広州は今1勝3引き分けなので、次の試合もし勝ったら、グループステージ突破のため、引き分けは決して悪い結果ではない。
広州ファンは試合の後半でけが人が続出した川崎に対して広州が反撃できないことにいら立っていた。川崎は、広州の「試合の後半で力が弱くなる」という弱点を上手く利用した。試合後、広州のスコラーリ監督に対して中国メディアとファンたちの不満が集中した。
この試合について、中国国内では広州と川崎両チームの技術や精神力の差が議論を呼んだが、もう一つ意外な点に広州ファンの関心が集まった。それは川崎フロンターレの本拠地でもある等々力陸上競技場の整然と刈られている芝生だ。
国内最大検索サイト「百度」が運営するコミュニティサイトの「百度貼吧」には、「このような(きれいに整えている)芝だったらサッカーしても、試合を観戦しても、本当に楽しそう!」「絨毯みたい、気持ちよさよう」「ヨーロッパの強豪チームのフィールドよりもきれい」「大雨が降っても、水たまりが全くなかった」と等々力陸上競技場について次々と称賛の声が上がった。
一方、「(中国スーパーリーグで各クラブチームは)1試合で、(勝てば)チームに奨励金を約1000万元支給するが、芝生をきれいにするお金をケチるなんて」と、中国の施設について管理が行き届かないことに不満の声があがっていた。
(記者・夏侯昀 編集・大道)