今村雅弘復興相。2016年8月撮影(JIJI PRESS/AFP/Getty Images)
安倍政権

失言続いた今村復興相 辞任へ 

今村雅弘復興大臣が25日夜、辞任する意向を固めた。今村大臣は同日出席した自民党二階派閥のパーティーで講演し、東日本大震災の発生は「まだ(地方の)東北だったからよかった。首都圏に近ければより莫大な(被害)額になった」と発言。被災者を傷つける発言だったとして、責任をとり、辞任するという。

今村大臣は講演後、記者団に、誤解を招きかねない発言だったとして謝罪、撤回していた。安倍晋三首相は同じパーティに出席しており「首相としておわびをさせていただきたい」と述べていた。

今村大臣の辞任は、失言が続き、東北の被災者を中心に国民から批判を招いていることを深刻にとらえている安倍首相による更迭と考えられている。

首相は国会審議や政権運営への影響を抑えるため、後任の調整を急ぐ見通し。

このニュースを受けて、ツイッターでは「政治家の方は(発言の影響を)重く受けとめてほしいと言いたい」「不幸中の幸いと言いたかったのか?意味はわかるが復興相の発言じゃない」など、今村氏の復興相辞任に高い関心が寄せられている。

今村氏は4日の記者会見でも、自らの発言を陳謝、撤回した経緯がある。東京電力福島第1原発事故の影響で自主避難者への対応について「本人の責任。裁判でも何でもやればいい」などと発言したため、被災者や与野党から批判を受けた。

(編集・佐渡 道世)

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