トランプ政権
米空軍、ICBMを試験発射
米空軍は日本時刻26日未明、カリフォルニア州の基地から核弾頭を搭載していない非武装ICBM(大陸間弾道ミサイル)を太平洋海域へ試験発射した。
前日の北朝鮮の人民軍創建85周年を前後に、6回目の核実験と弾道ミサイル発射などの挑発恐れが高まった。これを受けて、トランプ米政権の北朝鮮に対する警告性メッセージと考えられる。
米空軍地球規模攻撃軍団(AFGSC)の発表によると、カリフォルニア州のバンデンバーグ基地から発射されたICBM「ミニットマンⅢ」は予定どおり、約6800キロ離れたマーシャル諸島の環礁近くに着弾した。
米空軍は今回の発射が米空軍の武器システムの効率性と即応性、そして正確等を検査するためのプログラムの一環だけだと説明。
空軍指揮官のクリス・モス大佐は声明で「ミニットマンⅢの発射は国の核兵器の状態を確認するために不可欠であり、国家核能力を証明も重要だ」と説明した。
いっぽう、批判の声も存在する。今回のICBM発射に対して米国の反核組織「核時代平和財団」は、北米間の緊張感が高まるなかで、ミサイル発射したことについて批判した。デービッド・クリーガー委員長は24日、声明で「(米国が)北朝鮮の実験を脅威で、不安定なものとみなしながら、独自のテストでは、公正かつ有効であると規定している 」「軍事挑発ではなく、外交が必要だ」と指摘した。
ミニットマンⅢは、B-52戦略爆撃機、戦略原子力潜水艦(SSBN)などと共に、米国の「核の傘」の一つに挙げられる。最大3つの核弾頭を搭載できる多弾頭ミサイル(MIRV)で、平壌を含む北朝鮮全域を射程圏に置いている。
(翻訳編集・斎潤)
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