4月30日から続く福島県双葉群浪江町の山林火災では、5月6日も地元消防当局や自衛隊などによる約600人の消火活動が続いている。2016年2月、浪江町にたたずむ枯れ木。参考写真(Christopher Furlong/Getty Images)
帰還困難区域

浪江町の山林火災6日目 福島県「放射線、粉じん値に大きな変化なし」強調 

東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域に指定されている浪江町井手の十万山で4月29日に発生した山林火災は、6日目を迎える5月6日もなお、鎮火していない。

現在、福島県や周辺行政の防災ヘリコプターや自衛隊ヘリコプターによる空中消火活動が行われている。双葉消防本部と県内消防本部の応援、自衛隊あわせて600人が消火活動に参加している。

防衛庁によると、4月30日から5月5日までの6日間の合計の散水量は4010トン。6日の早朝から、ふたたび消火活動が行われている。

福島県の放射線監視室の、環境放射線量のモニタリング結果によると、空間線および大気浮遊じんの測定値は、同6日間の期間中の値は、火災前と比較して大きな変化はないという。インターネットでは、山林火災により「放射線が拡散した」などの情報が出回っており、これを否定する形で、数値の変動がないことを強調した。

29日の火災発生初日、地元消防の消火活動で鎮圧しきれなかったため、4月30日、自衛隊の災害派遣チームが出動した。

(編集・甲斐 天海)

関連記事
現在、フランスで開催中のラグビーワールドカップ。その会場でも、日本人サポーターによる「試合後のゴミ拾い」が、模範的な善行として話題に上っている。
東京都内のマクドナルドの店舗で撮られた「T字型のイス」の写真が、ツイッターなどSNS上で話題になっている。台湾 […]
秋葉剛男国家安全保障局長は8月17日、中国・天津で中国外交担当トップの楊潔篪(ようけつち)共産党政治局員と会談 […]
大阪港湾局が昨年12月に武漢新港管理委員会とパートナーシップ港提携に関する覚書(MOU)を締結した問題をめぐっ […]
岸田文雄首相は4日、ウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、同国の要請を踏まえて自衛隊が保有する防弾チョッキやヘルメット等の装備品を提供する方針を伝えた。欧州最大規模の原子力発電所に対する攻撃について「最も強い言葉