2015年3月、ある就職活動イベントに参加した日本の学生たち。中国の大学生は今、絶望的なほどの就職難のなかにいる。(Chris McGrath/Getty Images)
政府調査

日本の大学生の就職率 過去最高水準

厚生労働省と文部科学省は、今年3月に卒業した大学生等の就職状況を共同で調査し、このほど4月1日現在の状況の取りまとめを公表した。それによると、大学生の就職率は97.6%と前年同期比0.3ポイント上昇し、平成9年9月卒の調査開始以降、過去最高の水準となっていることがわかった。

大学等の就職率は、大学は 97.6%(前年同期比0.3ポイント増)、短期大学は 97.0%(同0.4ポイント減)、高等専門学校は100.0%(前年同期比同)、大学等全体では 97.7%(同 0.2 ポイント増)、また専修学校(専門課程)を含めると97.5%(同0.1ポイント増)となっている。

男女別では、男子大学生の就職率は96.9%、女子は98.4%なっており、地域別では、関東地区の就職率が最も高く98.8%(同0.9ポイント増)と大きく伸ばしている。

就職率とは就職希望者に占める就職者の割合であり、本調査における大学卒業者全体に占める就職者の割合も72.9%と前年から0.9ポイント上回る結果になった。

文部科学省・厚生労働省において学校の所有者・地域などを判断材料に選ばれた大学、高等専門学校、専修学校の計112校の中から、調査対象学生6250人を電話・面接で、就職状況などについて調査を実施した。

厚生労働省と文部科学省は調査報告の中で「大学等の就職相談員とハローワークのジョブサポーターとの連携などの取組を通じ、就職支援を行ってきたところです。未就職のまま卒業した方に対しては、引き続き、大学等と新卒応援ハローワークが連携し、継続した支援がなされるよう、努めていく」と述べている。

(編集・岳進)

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明