厚生労働省と文部科学省は、今年3月に卒業した大学生等の就職状況を共同で調査し、このほど4月1日現在の状況の取りまとめを公表した。それによると、大学生の就職率は97.6%と前年同期比0.3ポイント上昇し、平成9年9月卒の調査開始以降、過去最高の水準となっていることがわかった。
大学等の就職率は、大学は 97.6%(前年同期比0.3ポイント増)、短期大学は 97.0%(同0.4ポイント減)、高等専門学校は100.0%(前年同期比同)、大学等全体では 97.7%(同 0.2 ポイント増)、また専修学校(専門課程)を含めると97.5%(同0.1ポイント増)となっている。
男女別では、男子大学生の就職率は96.9%、女子は98.4%なっており、地域別では、関東地区の就職率が最も高く98.8%(同0.9ポイント増)と大きく伸ばしている。
就職率とは就職希望者に占める就職者の割合であり、本調査における大学卒業者全体に占める就職者の割合も72.9%と前年から0.9ポイント上回る結果になった。
文部科学省・厚生労働省において学校の所有者・地域などを判断材料に選ばれた大学、高等専門学校、専修学校の計112校の中から、調査対象学生6250人を電話・面接で、就職状況などについて調査を実施した。
厚生労働省と文部科学省は調査報告の中で「大学等の就職相談員とハローワークのジョブサポーターとの連携などの取組を通じ、就職支援を行ってきたところです。未就職のまま卒業した方に対しては、引き続き、大学等と新卒応援ハローワークが連携し、継続した支援がなされるよう、努めていく」と述べている。
(編集・岳進)