米国の人気テレビ番組で、観客と審査員からのスタンディング・オベーションを得た台湾のマジシャン、蔡威澤(Will Tsai)さん。実は、事前に用意していた小道具が米国に渡るまでに税関審査のトラブルで彼のもとに渡らず、本番で明かされたマジックは、直前に考えられたものだったという。台湾紙の取材に明かした。
米国の生放送タレント発掘番組「America’s Got Talent」に出演した蔡さんは、大観衆が注目する中、机の上のコインを瞬間移動させたり目の前で消して見せたりした。その様子を撮影した動画は同番組の公式サイトにアップロードされている。
あるネットユーザーは「これはマジックなんかじゃなく、超能力だ!」と驚きのコメントを残している。
蔡さんは5月28日に台湾紙アップルデイリーからの取材に対し、この番組に出演できて非常に良い経験だったと語り、自身のパフォーマンスが観客から喝さいを受けたことに本当に感動し、非常にうれしく感じたと答えた。
この「America’s Got Talent」は生放送番組で、会場には3000人以上の観客がいる。このような大きな舞台を初めて踏んだという蔡さんは、緊張を禁じ得なかったと語った。パフォーマンスが完璧ではなく改善の余地があるが、観客たちは何も気づかないだろうと本人は言う。
取材によると、蔡さんは今回のコインのマジックは急きょ用意したもので、本当は別の道具を使う予定だった。日本から送られた蔡さんの道具が、米国の税関審査でトラブルが起きたため、蔡さんの手元に渡らなかったのだという。そのため、直前にショーの内容を変えた。
直前に用意したパフォーマンスでも、スタンディングオベーションを受けるほどの実力を披露した蔡さん。彼の今後の活躍に注目したい。
(翻訳編集・島津彰浩)
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