中国では「ニセ大学」警戒情報が出ている。江蘇省連雲港市で5月、全国大学入学試験「高考」のため学習塾で勉強する女子高校生(STR/AFP/Getty Images)
ディプロマ・ミル

不認可大学サギに注意!中国に381校のニセ大学

毎年6月7日と8日は、大学入学を目指すすべての中国人受験生にとってまさに決戦の時。全国大学統一入試(通称「高考」)が行われ、あらゆる大学のあらゆる学科の合否が、この試験の結果一つで判定されるからだ。だが、毎年この時期、受験生やその親を悩ませるもう一つの問題が発生する。「ニセ大学」問題だ。

6月12日、中国メディアが「上大学网(大学入学ネット)」に掲載された中国偽大学リストを転載し、こうした大学に入学しないようにと受験生や保護者に注意を促した。リストに掲載されている「大学機関」は381校に上り、うち約4割に相当する151校が北京に集中している。

ニセ大学は「ディプロマ・ミル(diploma mill)」とも呼ばれ、大学として正式に認可されていない教育機関を指す。ディプロマ・ミルには、知名度の高い大学と似通った名前が付けられているが、こうした機関を卒業しても、正式な大学ではないため、授与される卒業証書には何の価値もない。志望者はこうした事実を知っていながら入学申請を出す場合もあれば、知らずに手続きするケースもあるとみられている。

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