ニューヨークJFK国際空港で警備にあたる保安員(Spencer Platt/Getty Images)

謎の荷物を抱える北朝鮮「外交官」 検査を拒否しアメリカ税関職員ともみ合い

米国ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で16日、北朝鮮籍の3人が荷物検査を逃れようと抵抗したため、税関職員ともみあいになる騒動があった。米CNNなどで報じられるところによると、3人は米国へは入国できず、北朝鮮へ戻ったという。荷物の中身は公表されていない。マレーシアの空港で金正男氏がVX剤で殺害された事件では、北朝鮮当局者の関与が報じられ、国外へ渡る北朝鮮官員の動きに各国は警戒が高まっている。

北朝鮮の国営メディアによると、3人は19日にニューヨークで開かれた国連人権会議に出席するため渡米した、「外交官」だという。しかし、国土安全保障省はCNNの取材に対し、3人の北朝鮮人は外交ビザを所持していなかったと明らかにした。

「外交官」と自称する3人の北朝鮮人は荷物検査を免れようとしたが、米国国土安全保障省のラペン報道官によると、彼らは国連駐在員ではないため、所持する荷物は外交特権による保護を受けず、検査を受けなければならないとした。

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