中国の手抜き工事

最短記録更新?完成からわずか2時間で崩壊した橋=陝西省

陝西省商洛市丹鳳県で先月26日、2カ月かけて建設したが、完成してわずか2時間で崩れた。住民らは手抜き工事や監査不足が原因だと指摘している。中国メディア・中国新聞網が29日に報じた。

伝えられるところによると、雨季の水位上昇による交通難の事情を解決するため、地方財政は5万元の補助金と、地元住民らの出資4万元、合計9万元(約150万円)を寄せ集め、橋の建設工事を業者に依頼した。

今年5月26日、長さ約20メートル、高さ約6メートルの橋が完成した。開通して2時間も経たないうちに、橋の一部が突然崩落した。現在、橋の片側だけが残っている。

崩壊の原因について、請負業者は「不慮の事故だ」と主張していたが、住民側は「セメント量が少なく、粘着力が弱い。明らかな手抜き工事」「監査不足で政府は工事の不正に甘すぎる」などと、原因を指摘した。

事件はネットユーザーの関心を集めている。「記録が更新した。最強の手抜き工事だ」「風で吹き倒されるぐらいだから、水なんて耐えられるもんじゃない」「驚かなくていいよ。官僚も業者もみな最大の利益を追い求めてるから。今回は運が悪すぎた。その場ですぐにお天道様の罰が当たったのだ」など、多くのコメントが寄せられている。

(翻訳編集・王君宜)

関連記事
2024年4月26日、広東省肇慶市の街中で、多くの無関係な市民が巻き込まれる「無差別殺傷事件」が起きた。
中国では5月1日より、違法な臓器取引を取り締まる新法が施行される。だが、長年にわたり死刑囚や囚人からの強制的な臓器摘出の証拠が絶えない中、新法でこの問題が止むのか。専門家は一様に首を横にふる。
2024年4月17日夕方、中国貴州省安順市にある村で、「覆面をした男が刃渡り長い刃物で市民を切りつける」事件が起きた。
アメリカのブリンケン国務長官は中国訪問の最終日に、中国共産党公安部長の王小洪氏と異例の対話を行った。報道によれば、王小洪氏は「両国間の麻薬取締りにおける法執行の協力」を進める意向を表明しているという。
内閣府への提出資料に中国国営企業のロゴが入っていた問題は、国会とネット世論をどよめかせた。「中国共産党の浸透だ」とする論調に対し、有識者はむしろ「『使える愚か者(Useful ideot)』が日本の政策決定に関わっていることこそ問題だ」と指摘する。