外資企業資金を本土に留まらせて…中国当局の狙いを分析(GettyImages)
米サウスカロライナ大学ビジネススクール謝田教授

中国の外資企業 流出規制で資金を外になかなか出せず

中国国内は今現在、経済成長の鈍化、債務急増問題、信用バブル、人民元安など様々な経済問題に直面している。これらが主因で、現在中国からの資本流出が加速している。それを阻止するために、中国当局は近年個人や企業に対して流出規制を強化した。

台湾金融監督当局である金融監督管理委員会の最新統計によると、今年1~3月期に約9社の台湾企業が中国本土から撤退し、過去最多となった。多くの台湾企業が中国本土に進出しているが、しかし収益に占める本国送金比率は12%で、帳簿価値の5.4%にとどまる。主因は中国当局の資本流出規制だという。

この現状について、台湾外交部が外国人研究者向けに設立した「台湾奨助金(Taiwan Fellowship)」を取得した米国サウスカロライナ大学エイケン校ビジネススクールの謝田教授は以下のように分析した。

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