7月、G20サミットに参加するため、ドイツのハンブルクの空港に到着した、ドナルド・トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー米大統領上級顧問と、娘のイバンカ・トランプ大統領顧問(BERND VON JUTRCZENKA/AFP/Getty Images)
米中関係

「友情」築こうとする中国、トランプ氏の娘夫婦に専門家「警戒を」

米トランプ政権は最近、対中姿勢を硬化させている。いっぽうで、大統領に直接進言できる娘のイバンカ大統領補佐官とその夫のクシュナー上級顧問は、年内に中国訪問を予定していると報じられている。中国問題に詳しい専門家によると、中国共産党による外交手法は、個人的な「友情」関係を築き、中国に不都合な発言を米連邦議会に持ち上げない人物を操作することだとし、2人が中国側の手法に注意するよう、警告している。

米中関係に詳しいベテランジャーナリストのジェームス・マン氏は最近、米メディア「デイリー・ビースト」の寄稿文で、「トランプ政権発足から半年以上が過ぎたが、また、東アジア担当の国務次官補の席に誰も就任していない」と指摘。これは、日韓などアジアの米同盟国と対中政策で重責を担うポジションとなる。

マン氏は、この担当は、年内に招待を受けて中国を訪問するトランプ大統領の娘夫妻になる可能性があるという。

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トランプ米大統領の女婿ジャレッド・クシュナー氏の親族が経営する不動産開発会社と中国大手企業の間で進めていた、マンハッタン中心街のビル再開発プロジェクトの交渉が取りやめとなった。トランプ大統領の上級顧問を務めるクシュナー氏の利益相反にあたると指摘されている。
トランプ大統領の娘で大統領補佐官のイヴァンカ・トランプ氏は最近、米FOXニュースの番組に出演し、現政権を取り巻く環境の「悪徳ぶり」や「狂暴さ」に驚いていると述べた。
このほど実施された世論調査で、米国民がトランプ政権のロシア疑惑に関心が低いことが分かった。トランプ米大統領の娘婿のジャレッド・クシュナー大統領上級顧問や息子のドナルド・トランプ・ジュニア氏などが、昨年米大統領選に介入したとされるロシアと「共謀」したと大いに報道するメディアとの間で、対照的反応を見せられた。