トランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏の親族が経営する不動産開発会社と中国大手企業の間で進めていた、マンハッタン中心街のビル再開発プロジェクトの交渉が取りやめとなった。トランプ大統領の上級顧問を務めるクシュナー氏の利益相反にあたると指摘されている。
クシュナー・カンパニーズ社の広報担当者が29日、マンハッタン五番街にある39階建ての自社ビル「666フィフス・アベニュー」の共同再開発に関する中国保険大手の安邦保険集団との協議にピリオドを打つ、と発表した。同プロジェクトの事業規模はおよそ75億ドル(約8325億円)といわれた。
一方、交渉そのものを否認してきた安邦保険集団はコメントを拒否した。
米野党・民主党の議員らは24日、トランプ大統領側に書簡を送り、クシュナー氏が交渉に参加したか否か、ク社との関係などを説明するよう求めた。
(翻訳編集・叶静)
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