トランプ氏 国連総会で三件悪質妨害行為を受け シークレットサービスが本格調査

2025/09/25 更新: 2025/09/25

米大統領ドナルド・トランプ氏は、2025年国連総会で三件の妨害行為を受けたと主張し、米国シークレットサービスが調査に乗り出した。

トランプ大統領は9月24日、「米国シークレットサービスが国連で発生した『破壊行為』について調査を進めている」と述べた。同氏は、講演会場に向かうエスカレーターが突然停止したこと、演説用のプロンプターが故障したこと、さらに音響システムが意図的に切られたことを、三件の妨害として挙げ、前日の国連総会「ハイレベル・ウィーク」において妨害を受けたと主張した。

トランプ大統領は自身のSNS「Truth Social」で、23日にメラニア夫人と共にニューヨークで開催された国連ハイレベル会議に出席した際、「三件の破壊工作」に遭遇したと記した。

トランプ大統領は次のように書き込んだ。「昨日、国連でまったく恥ずべきことが起きた――一件だけでなく、二件でもなく、実に悪質な三件の事件があった」

「まず、講演会場に向かうエスカレーターが急に停止した。突然止まったのだ。驚くべきことに、私もメラニアも金属製の段差の縁に顔から倒れ込むことはなかった。手すりをしっかりと握っていたからこそ事故を免れた。そうでなければ大惨事になっていた」とし、「これは間違いなく破壊工作だ」と非難した。さらに「英国ロンドンの報道機関が前日に伝えていたように、国連職員が冗談交じりに『エスカレーターを止めよう』と言っていた」と指摘したうえで、「これを行った者は逮捕されるべきだ」と主張した。

二件目の出来事としては「演説開始から15分間、プロンプターが故障していた」と述べた。三件目については「演説後、国連総会議場の音響システムが完全に切られていたと知らされた。世界の指導者たちは翻訳のイヤホンがなければ何も聞こえなかった」と説明した。

また、「演説を終えた後に最初に会ったのはメラニアだった。彼女は最前列に座っていたので、『どうだった?』と尋ねたところ、『一言も聞こえなかった』と言った。これは偶然ではなく、国連で起きた三件の破壊工作である。彼らは恥を知るべきだ」と非難を続けた。

23日午前、トランプ夫妻はニューヨークの国連本部の会場に向かう途中、乗っていたエスカレーターが突然停止し、夫妻は階段を歩いて上がることになった。国連側は、この件について「人為的な破壊活動ではない」と説明した。

しかし、ホワイトハウス報道官キャロライン・レヴィット氏は国連側の説明を受け入れず、23日に起きた一連の出来事について徹底した調査を行うと強調した。レヴィット氏はSNS「X」で「もし国連職員が大統領とファーストレディが乗るエスカレーターを意図的に止めたのであれば、即刻解雇し、調査を行うべきである」と投稿した。

トランプ大統領も24日の投稿で「エスカレーターに関するすべての監視映像は保存されるべきだ。特に緊急停止ボタンが映っている映像は重要である。シークレットサービスはすでに調査に入っている」と述べた。

李馨