インド北部の病院で、入院していた子供たちが相次ぎ死亡。原因と疑われた酸素ボンベを調べる作業員(AFP/Getty Images)

インドの病院 5日間で子ども63人が死亡

インド北部ウッタルプラデシュ州ゴーラクプルにある州立病院で、入院中の子どもたち63人が短い期間に相次ぎ亡した。現地メディアは死因について、病院側の代金未払いで医療用酸素の供給が一時中断し、酸素不足になったためと報じているが、州政府は否定している。

インドのメディアNDTVによると、死亡したのは新生児集中治療室(NICU)の新生児や小児病棟で急性脳炎(AES)の治療を受けていた子どもたち。8月7日から12日まで、毎日9~23人の子どもたちが亡くなった。

捜査機関は、この州立病院と酸素ボンベを供給する業者を調査した結果、「不衛生な環境による感染症など、さまざまな理由」が子どもたちの死を招いたと発表。捜査はまだ継続するという。

また、同国保健大臣は、過去3年間で同病院の一日の死者数は20人前後であり、子どもたちの死と、病院の未払いによる酸素供給一時停止との関連を否定した。しかし、この死者数が子どもに限ったものかどうかは不明。

州政府は12日、病院院長を「職務怠慢」として停職を命じた。その前に、院長は「悲劇に対する引責」として辞任する意向を示していた。

(翻訳編集・佐渡道世)

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