[ワシントン 10日 ロイター] – バイデン米大統領は11日、インドのモディ首相とバーチャル形式で首脳会談を行う。
ホワイトハウスのサキ報道官は10日の声明で「バイデン大統領は、ロシアのウクライナに対する野蛮な戦争がもたらすさまざまな事態や、世界の食料供給とコモディティー市場に及ぼす影響について緊密な話し合いを継続する」と述べた。
最近インドを訪れたバイデン政権のダリープ・シン国家安全保障担当副補佐官は、米国としてはインドのロシアからのエネルギー輸入に関して「レッドライン」を設けるつもりはないとしつつ、買い入れを「急加速」させるのは望ましくないと伝えたとされる。
西側諸国から経済制裁を受けたロシアはインドに割安な価格で原油売却を持ち掛け、2月24日のロシアによるウクライナ侵攻後、インドは少なくとも1300万バレルのロシア産原油を購入している。ロイターが集計したデータに基づくと、昨年全体のインドのロシア産原油購入量は約1600万バレルだった。
サキ報道官によると、バイデン氏とモディ氏は、新型コロナウイルスのパンデミック収束や気候変動に向けた対応、世界経済のてこ入れ、インド太平洋地域の安全保障と民主主義・繁栄を拡大するための自由で開かれたルールに基づく国際秩序維持といった幅広い問題も討議する予定だ。
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