陳破空コラム
北朝鮮問題の背後にある米中ロの大国ゲーム
9月3日から3日間にわたり、中国・アモイで開催された新興5カ国(BRICs)首脳会談。北朝鮮はその開幕日、6回目の核実験を行った。米国在住の政治評論家・陳破空氏は大紀元の取材に対し、北朝鮮の動きの背後にある3つの大国の駆け引きについて語った。
国際社会が北朝鮮を強く非難しているのに対し、核実験の影響を最も強く受けるはずの中国ではこうした世論が沸き起こっていない。中国外交部が発した非難声明に関する報道が、中国国内ですべて削除され、ネット上も核実験に関する情報封鎖を行ったもよう。
陳破空氏によると、BRICs首脳会談は習近平国家主席にとって重要な外交政策の一つであり、当局も非常に重視している。(国境紛争で関係が悪化した)インドのモディ首相を参加させて、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの首脳が一堂に会する場を作るために、中国はかなりの譲歩と妥協を行った。だが北朝鮮は習主席が開幕あいさつを準備している時に核実験を行った。これで中国当局の面目は丸つぶれだ。また核実験によって人工地震が引き起こされ、遼寧省や吉林省の住民もその影響を受けた。中国人は激怒している。
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