イラク首相、クルド自治区の石油収入は中央政府が管理と主張

[バグダッド 30日 ロイター] – イラクのアバディ首相は30日、クルド人自治区の油田から上がる収入はイラク中央政府が管理する、と主張した。収入は、クルド人公務員の給与支払いに充てる、としている。首相はツイッターでコメントした。

クルド自治政府が実施した独立の是非を問う住民投票では、独立賛成が圧倒的多数を占めた。自治政府は中央との対話を通じた平和的な独立を目指しているが、中央政府は対話を拒否。住民投票への対応で、アバディ首相は、クルド人自治区の石油収入の掌握に重点を置いている。

アバディ首相は「クルド自治区の公務員給与支払いのため、連邦政府が石油収入を管理する」と宣言。声明はこれ以外に発表していない。

クルド人自治区の石油収入を巡っては、クルド自治政府が長年、収入を管理し、公務員給与の支払いも行っている。イラク中央政府がこれまでに、自治区の石油収入の掌握に成功したことがあるのかは不明だ。

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