米タイ首脳会談、関係改善の兆し トランプ氏は貿易赤字縮小望む

[ワシントン 2日 ロイター] – トランプ米大統領は2日、訪米したタイのプラユット首相とホワイトハウスで会談した。両国の関係は、タイで2014年に軍事クーデターが起きて以来、冷え込んでいたが、今回の会談で関係改善の兆候が示された。

大統領は会談で、米国のタイとの貿易赤字を縮小したい意向を表明。タイの政府関係者に対し、「両国の通商関係は重要度を増している。タイは貿易相手として素晴らしい国だ」と述べた上で、「可能であれば、タイ側への輸出を増やしたい」と語った。

米通商代表部(USTR)によると、昨年の米国の対タイ貿易赤字は189億ドルだった。

オバマ前政権はタイの軍事政権を批判し、プラユット首相をホワイトハウスに招待することを拒否していた。

人権団体は、反対勢力を弾圧し、民主化を後退させた独裁者を認めるものだとして、今回の首脳会談に強く反対していた。

関連記事
トランプ氏が関心を寄せるグリーンランドが世界の注目を集めている。トランプ氏の発言やトランプ・ジュニア氏の視察により、欧州の同盟国は不安を感じている
台湾では海底ケーブルが損傷を受けるケースが増えていた。先日、中国の貨物船がアンカーでケーブルを破壊していたという指摘がされ、中共の関与の可能性が浮上している
中共のハッカーが侵入したアメリカの通信ネットワークが以前より深刻で被害を受けた企業も多い事が判明。
カナダのジャスティン・トルドー首相が自由党党首を辞任すると発表し、新党首が選出されるまで首相職を継続する意向を示した。後任党首を巡る動向に注目が集まる。有力候補が次々と取り沙汰される中、自由党の行方が今後のカナダの政局に大きな影響を及ぼす。
中国共産党(中共)のハッカーが数年にわたりフィリピン政府を標的にしたサイバー攻撃を行い、軍事データを盗み出していたことが判明。特に南シナ海の領土問題に関連する文書が含まれていたとされる。