原油先物は続落、供給過剰懸念が根強い
[東京 3日 ロイター] – 3日のアジア市場で、原油相場が続落。世界の過剰供給は想定ほど早期に解消されないのではないかとの懸念が広がっている。
イラクは2日、南部油田からの9月の輸出がわずかに増加したと発表。ロイターの先の調査では、石油輸出国機構(OPEC)の9月産油量は前月から日量5万バレル増え、同3286万バレルとなった。
米WTI原油先物11月限
WTIは第3・四半期に約12%上昇し、四半期としては2016年第2・四半期以来の大幅上昇を見せた。ただ、9月28日に付けた6カ月ぶり高値から5%程度下落した。
北海ブレント先物12月限
ブレント先物は第3・四半期に約20%上昇し、2004年第3・四半期以来の大幅上昇となった。現在は、前週高値の59.49ドルから約6%下落している。
原油価格は前週、イラクのクルド人自治区で行われた住民投票で独立支持派が多数を占めたことを受け、トルコがクルド人自治区から同国に通じるパイプラインの原油輸送を停止すると警告したことで上昇していた。
関連記事
トランプ氏が関心を寄せるグリーンランドが世界の注目を集めている。トランプ氏の発言やトランプ・ジュニア氏の視察により、欧州の同盟国は不安を感じている
台湾では海底ケーブルが損傷を受けるケースが増えていた。先日、中国の貨物船がアンカーでケーブルを破壊していたという指摘がされ、中共の関与の可能性が浮上している
中共のハッカーが侵入したアメリカの通信ネットワークが以前より深刻で被害を受けた企業も多い事が判明。
カナダのジャスティン・トルドー首相が自由党党首を辞任すると発表し、新党首が選出されるまで首相職を継続する意向を示した。後任党首を巡る動向に注目が集まる。有力候補が次々と取り沙汰される中、自由党の行方が今後のカナダの政局に大きな影響を及ぼす。
中国共産党(中共)のハッカーが数年にわたりフィリピン政府を標的にしたサイバー攻撃を行い、軍事データを盗み出していたことが判明。特に南シナ海の領土問題に関連する文書が含まれていたとされる。