EPA副長官、トランプ大統領が石炭業界ロビイストを指名

[ワシントン 5日 ロイター] – トランプ米大統領は5日、石炭業界のロビイストで元議会側近のアンドリュー・ウィーラー氏を環境保護局(EPA)の副長官に指名した。

指名は上院の承認が必要になる。

EPAの発表によると、ウィーラー氏はブッシュ(父)政権時代とクリントン政権時代に4年間、同局の汚染防止・有害物質部門に勤務したほか、インホフ上院議員(共和党)の側近を務めるなど議会スタッフとしての経歴も長い。現在はフェーガーBDコンサルティングのプリンシパルとして「連邦政府の規制・立法環境およびエネルギー問題について指針を提供」している。

共和党関係者や石炭業界団体からはウィーラー氏を適任者とする見方が出ているが、環境団体のシエラ・クラブは「EPAを相手取った多くの裁判を含め、ウィーラー氏は10年近く石炭関連産業を代弁してきた有力ロビイストだ」と同氏の指名を批判した。

トランプ大統領が指名したプルイットEPA長官も、オクラホマ州司法長官時代にEPAに対する14件の訴訟を率い、地球温暖化に懐疑的な立場をとっている。

関連記事
トランプ氏が関心を寄せるグリーンランドが世界の注目を集めている。トランプ氏の発言やトランプ・ジュニア氏の視察により、欧州の同盟国は不安を感じている
台湾では海底ケーブルが損傷を受けるケースが増えていた。先日、中国の貨物船がアンカーでケーブルを破壊していたという指摘がされ、中共の関与の可能性が浮上している
中共のハッカーが侵入したアメリカの通信ネットワークが以前より深刻で被害を受けた企業も多い事が判明。
カナダのジャスティン・トルドー首相が自由党党首を辞任すると発表し、新党首が選出されるまで首相職を継続する意向を示した。後任党首を巡る動向に注目が集まる。有力候補が次々と取り沙汰される中、自由党の行方が今後のカナダの政局に大きな影響を及ぼす。
中国共産党(中共)のハッカーが数年にわたりフィリピン政府を標的にしたサイバー攻撃を行い、軍事データを盗み出していたことが判明。特に南シナ海の領土問題に関連する文書が含まれていたとされる。