中国紙「新疆アルタイは美しい」露ネットユーザー「そこはロシア」
中国官製メディアの中国日報・英字版チャイナ・デイリーは、Twitterの公式アカウントで、国内地方の風光明媚な写真を適宜に掲載している。しかし、一部の写真は、ロシアのユーザーから思わぬ物議を醸した。
チャイナ・デイリーが10月2日に掲載した「新疆ウイグル自治区のアルタイ地方」と説明づけられた森林、河川や湖沼の美しい風景の写真について、ロシア側のユーザーは、「そこはロシアだ」と主張した。
実際、アルタイ地区はアルタイ山脈を境にロシア、中国、モンゴル、カザフスタンと接する。コメントはロシア語、あるいは英語で返信が付いた。多くは領土についての主張をめぐるものだった。
Check out some of the autumn scenery in Altay, a remote and sparsely populated part in NW China’s Xinjiang Uygur autonomous region. pic.twitter.com/d3frx7h8cx
— China Daily (@ChinaDailyUSA) 2017年10月2日
ロシアのユーザーは、「嘆かわしい狼め、図々しいぞ」「挑発ではないか?」「美しいアルタイ!ロシア側が最もきれいだ」とコメントした。
中国が主張する新疆アルタイ地方の住民は、カザフ族、回族、ウイグル族、モンゴル族が過半数を占める。これを受けてか、「ロシアなのか中国か、住民投票をすれば明らかになるだろう」と提案するユーザーも出るほど、議論を呼んだ。
いっぽう、中国のユーザーは「美しいアルタイ地方、世界の皆さん、中国領土へようこそ」「阿勒泰(アルタイ)地区は中国」と書き込んだ。
領土争議に係わらず、アルタイ山脈周辺の大自然は変わらず美しい。
(翻訳編集・佐渡道世)