中国主席、右腕の王岐山氏を要職にとどめる方針=関係筋

[北京 11日 ロイター] – 中国の習近平国家主席は来週開幕する共産党大会で、自身の右腕として反腐敗運動の陣頭指揮をとってきた王岐山氏(69)について、「定年」に達したにもかかわらず要職にとどめる方針だ。指導部に近い複数の関係筋のうち、大半がこうした見方を明らかにした。

中国共産党の幹部には5年に1度の党大会時に68歳以上なら引退する「七上八下」という不文律がある。

ロイターは元幹部ら中国指導部につながりを持つ関係者16人に取材。このうち12人は王氏が指導的役割を果たし続けるだろうと述べた。どのような肩書きになるのか、および党最高指導部である政治局常務委員会にとどまるのかは不明だ。

残りの4人は、王氏はおそらく引退するとした。

関係筋のうち3人は1つのシナリオとして、王氏が2013年に設立された国家安全委員会で2つある副主席ポストのうち1つに就くのではないかとの見方を示した。

また、習氏が党主席ポストを復活させれば、王氏は党副主席になる可能性もあるとした。

このほか、李克強氏に代わって首相になるとのシナリオや、全国人民代表大会常務委員長(国会議長に相当)に就任するとのシナリオも取り沙汰されている。

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