トランプ大統領、米保有の核兵器約10倍増目指すとの報道を否定

[ワシントン 11日 ロイター] – トランプ米大統領は11日、7月に開いた安全保障補佐官らとの会議で米国が保有する核兵器を約10倍増にしたいとの意向を表明していたとする報道を否定した。

NBCニュースはこの日、同会議に出席した関係筋3人の話として、トランプ大統領は米保有の核兵器が1960年代の3万2000個から減少したことを示す図表を確認した後、現時点でも同水準の核兵器を保有したいと発言したと報じた。

米国科学者連盟(FAS)によると、米国が現在保有する核弾頭の数は約4000発。

トランプ大統領はカナダのトルドー首相との会談後、記者団に対し「(核兵器を)増やすことについて協議したことはない」とし、「NBCによるフェイク(偽)ニュースだ」と主張。「私が望んでいるのは(核戦力の)近代化および抜本的な刷新であり、数を増やすことではない」と語った。

マティス国防長官もNBCの報道を「真実ではない」とし、「このような間違った報道は無責任極まりない」と述べた。

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