2011年撮影、バチカンのローマ法王庁・韓大輝(ホン・タイファン)大司教。このたびの解任は、中国との国交樹立のための措置とみられている (Alberto Pizzoli/AFP/Getty Images)
バチカン

ローマ法王、反共産主義の大司教を解任

バチカンのローマ法王庁により、中国の共産主義体制へ強い懸念を示してきた一人の大司教が、要職から解任されていたことが分かった。60年以上も断交している両国は近年、法王フランシスと中国政府の接近により、国交樹立の可能性が取りざたされている。

任を解かれたのは、ローマ法王庁の聖省の一つである福音宣教省大臣・韓大輝(ホン・タイファイ、香港)大司教。バチカンの福音宣教省大臣を7年務めた韓司教は、同国宣教活動のトップ2の高位だった。法王フランシスが9月28日に発表した。

フランス新聞紙「La Croix」(ラ・クロワ)によると、韓氏は、法王フランシスコの中国政権との和解政策に反対する最年長の司教の一人であったという。

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