米上院共和党、予算決議案可決に必要な票党内で確保か
[ワシントン 18日 ロイター] – 米上院共和党のコーニン院内幹事は、18日の時点で、2018会計年度(17年10月─18年9月)予算の大枠となる予算決議案の通過に必要な票を上院共和党内で確保したもようだと明らかにした。
上院は19日に予算決議案の採決を行う予定で、同案が通過すれば、トランプ政権の税制改革法案の年内可決に道が開ける。
上院の共和党議席は52議席。民主党からの賛成が見込めないことを踏まえると、予算決議案可決には共和党議員ほぼ全員の賛成が必要になる。反対票を投じる可能性を示しているのは、厳格な財政規律を重視するランド・ポール上院議員のみで、他に造反者は出ないもよう。
コーニン氏は、共和党内で十分な票を集められるかとの質問に「可能だと思う」と述べ、共和党単独で可決できる可能性を示した。
予算決議案は既に下院で可決済み。同案が上院でも可決されれば、トランプ大統領の税制改革法案が上院で過半数で可決できる環境が整う。上院は野党の議事妨害を回避するため通常100議席中、60票の賛成が必要になるが、予算決議の可決により過半数で税制改革法案を可決できる効力が発生し、共和党は単独で税制法案を通過させることができる。
*内容を追加しました。
(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
関連記事
トランプ氏が関心を寄せるグリーンランドが世界の注目を集めている。トランプ氏の発言やトランプ・ジュニア氏の視察により、欧州の同盟国は不安を感じている
台湾では海底ケーブルが損傷を受けるケースが増えていた。先日、中国の貨物船がアンカーでケーブルを破壊していたという指摘がされ、中共の関与の可能性が浮上している
中共のハッカーが侵入したアメリカの通信ネットワークが以前より深刻で被害を受けた企業も多い事が判明。
カナダのジャスティン・トルドー首相が自由党党首を辞任すると発表し、新党首が選出されるまで首相職を継続する意向を示した。後任党首を巡る動向に注目が集まる。有力候補が次々と取り沙汰される中、自由党の行方が今後のカナダの政局に大きな影響を及ぼす。
中国共産党(中共)のハッカーが数年にわたりフィリピン政府を標的にしたサイバー攻撃を行い、軍事データを盗み出していたことが判明。特に南シナ海の領土問題に関連する文書が含まれていたとされる。