イラン核合意、米国が破棄するならイランも破棄=ハメネイ師
[アンカラ 18日 ロイター] – イランの最高指導者ハメネイ師は18日、2015年に米欧など主要6カ国と締結した核合意について、他の署名国が尊重する限り、イラン政府は合意を堅持するが、米政府が破棄するならイランも「破棄する」と述べた。イランの国営テレビが伝えた。
トランプ米大統領は先週13日、イランが核合意を順守しているとは認めないと表明。米議会に対し、対イラン経済制裁を再発動するかどうか60日以内に決定するよう要請した。
国営テレビによると、ハメネイ師はテヘランで学生向けに講演する中で、「(米国の)心無い大統領の大言壮語に応じることで時間を無駄にしたくない」と発言。「トランプ氏の愚かさによって、われわれが米国の狡猾さから注意をそらすことはない。米国が核合意を破棄する場合、われわれも破棄する」と語った。
トランプ大統領の発表を受け、核合意を支持する姿勢を改めて表明した欧州連合(EU)については、「支持を歓迎するが、トランプ氏に合意を破棄しないよう求めるだけでは不十分だ」と指摘。「欧州は米国が取る具体的な手段に立ち向かう必要がある」と語った。
(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。