インドネシア、司令官の渡米阻止問題で説明要求=外相
[ジャカルタ 23日 ロイター] – 米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長から公式に会議に招請され、ビザの発給も受けていたインドネシアのガトット国軍司令官が21日、米国に向けエミレーツ航空で出発しようとしたところ搭乗を阻止される事態が発生した。
これを受け、インドネシアは23日、米国に対し緊急に説明を求めたと明らかにした。インドネシアは、人口に占めるイスラム教徒の割合が最も高い。
インドネシアのルトノ外相は、駐ジャカルタ米国副大使から公式に謝罪があったとしたが、記者団に「われわれは依然、事態の経緯説明を待っていることを、緊急性を込めた語感とともに伝えた」と述べた。
一方、米国のマティス国防長官は、フィリピンで行われた会議の席上、インドネシアのリャミザルド国防相に謝罪。互いに握手を交わす場面が写真撮影された。
ジャカルタの米国大使館は「この問題は解決されている。ガトット司令官の移動に対する制限はなく、司令官を米国にお迎えするのを楽しみにしている」とする声明を発表した。
関連記事
トランプ氏が関心を寄せるグリーンランドが世界の注目を集めている。トランプ氏の発言やトランプ・ジュニア氏の視察により、欧州の同盟国は不安を感じている
台湾では海底ケーブルが損傷を受けるケースが増えていた。先日、中国の貨物船がアンカーでケーブルを破壊していたという指摘がされ、中共の関与の可能性が浮上している
中共のハッカーが侵入したアメリカの通信ネットワークが以前より深刻で被害を受けた企業も多い事が判明。
カナダのジャスティン・トルドー首相が自由党党首を辞任すると発表し、新党首が選出されるまで首相職を継続する意向を示した。後任党首を巡る動向に注目が集まる。有力候補が次々と取り沙汰される中、自由党の行方が今後のカナダの政局に大きな影響を及ぼす。
中国共産党(中共)のハッカーが数年にわたりフィリピン政府を標的にしたサイバー攻撃を行い、軍事データを盗み出していたことが判明。特に南シナ海の領土問題に関連する文書が含まれていたとされる。