THAAD配備で険悪だった
中韓通貨スワップ協定延長、関係改善の動き
在韓米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備をめぐって関係が悪化した中国と韓国に関係改善の動きがみられた。中国の常万全・国防部長と、韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防長官は24日、約2年ぶりに会談を行った。中韓両国が今月中旬、二国間通貨スワップ協定の延長に合意した。25日に2期目に突入した習近平政権は今後、安全保障をめぐって高まった中韓間の緊張を緩和する可能性が高いとみられる。
中国党大会が閉幕した24日に、フィリピンのクラーク経済特区で開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)の拡大国防省会合(ADMMプラス)に出席した両国の国防長官は約30分間の非公式の会談を行った。
中国当局は昨年、在韓米軍のTHAAD配備に強く反発し、軍や国防当局による交流を全面的に中止した。
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