原油先物は小幅高、サウジ皇太子が協調減産延長を支持

[ソウル 27日 ロイター] – アジア時間27日午前の取引で、原油先物は小幅高。北海ブレント原油先物は27カ月ぶり高値付近で推移している。

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産の延長を支持したことが好感されている。

0046GMT(日本時間午前9時46分)時点で、北海ブレント先物は0.09ドル高の1バレル=59.39ドル。前日のニューヨーク市場は2015年7月3日以来の高値で引けていた。

米原油先物12月限は0.04ドル高の52.68ドル。

サルマン皇太子は25日、ロイターのインタビューに答え、サウジが主導したOPECとロシアなど他の産油国による減産合意について、期限を2018年末まで延長する案を支持するか問われると、「石油の需給安定につながるあらゆる措置を支持する」と発言。「石油市場はいまやシェールオイルの供給を吸収し、われわれが再び主導権を握りつつある」との認識を示した。

協調減産の延長観測や中東の地政学リスクを背景に原油市場で需給ひっ迫の兆しが広がる中、原油相場はここ数週間、年初来高値圏で推移している。

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