トランプ米大統領、ロシア疑惑で米情報機関の判断支持を表明

[ハノイ/ワシントン 12日 ロイター] – トランプ米大統領は12日、ロシアによる昨年の米大統領選干渉疑惑について、干渉したと結論付けた米情報機関の判断を支持すると表明した。

疑惑を否定するプーチン・ロシア大統領を擁護するような自身の前日の発言を修正した格好となった。

トランプ氏はベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席との共同記者会見で、「(プーチン氏による否定)を信用するかどうかと言えば、わたしが信じるのは米情報機関で、とりわけ現体制ではそうだ」と語った。

「現在は優秀な人々が幹部を務めているため、米情報機関を非常に信頼している」と続けた。

また、プーチン氏はロシアの干渉がなかったと確信しているようだが、それぞれ信じることは違うとも述べた。

そのうえで、プーチン氏とこの問題で議論することに関心はないとし、北朝鮮やシリア、ウクライナなどの問題にロシアと協力して取り組むべきだと強調した。

トランプ氏の発言を巡り、オバマ前米政権で中央情報局(CIA)長官を務めたブレナン氏とクラッパー前国家情報長官は同日、トランプ氏は対ロシア関係で誤った対応を取っており、プーチン大統領に操られていると批判した。

ブレナン氏は米CNNの番組で「トランプ氏は、プーチン氏の力や(ロシア疑惑を巡る)調査でどのようなことが判明するかを恐れているようだ。ロシアへの対応は、無邪気さか無知、あるいは恐怖心からくるものだろう」と述べた。

クラッパー氏は同じ番組で、トランプ氏を丁重にもてなす外国首脳はトランプ氏を操ることが可能だと指摘。「中国とロシアはともに、トランプ氏を手玉に取ることができると考えているようだ」と語った。

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