米原油先物、2年ぶり高値近辺 パイプライン閉鎖や減産延長期待で

[シンガポール 27日 ロイター] – アジア時間27日の取引で、米原油先物が2年ぶりの高値近辺で推移している。カナダから米国につながるパイプラインの供給停止が続いていることに加え、石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産が延長されるとの期待が背景。

米原油先物<CLc1>は0029GMT(日本時間午前9時29分)時点で1バレル=58.91ドルで前日終値比0.04ドル安。ただ24日に付けた2年ぶり高値(59.05ドル)に依然近い水準。

北海ブレント先物<LCOc1>は63.84ドルでほぼ変わらず。

BNPパリバは「米原油先物はキーストーン・パイプラインの閉鎖によって引き続き支援されている」との見方を示した。

またリブキン・セキュリティーズのアナリスト、ウィリアム・オローリン氏は「米原油先物は現在、59ドルにかなり近い水準で取引されている。6月半ば以降38%上昇していることになり、原油はこの期間に最も良好なパフォーマンスとなっている資産の一つだ」と指摘した。

同氏はまた、「OPECの総会が今週開かれることから、原油トレーダーらは減産延長を見込んでいる」と述べた。

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