北京市から出稼ぎ労働者を締め出し 氷点下で路上生活 批判噴出
北京市でこのほど発生したアパート火事を発端に、当局は火災防止対策として低所得者(低端人口)の出稼ぎ労働者を強制退去した。臨時の受け入れ施設・支援策がないため、最低気温氷点下の酷寒のなか、家を失った人々が街中に溢れだしている。底辺層への集団差別、違法行為だと非難の声が噴出した。
18日、北京市近郊の労働者向けの格安アパートで19人死亡の火災が発生した。当日、同市政府は再発防止の対策として、「火災を誘発しうる要因を精査、整理、整頓」という通知を出した。直後、当局が出稼ぎ労働者の強制立ち退きを一斉にはじめ、同日夜から、家を失った人々は露天で過ごしている。
インターネットの映像では、警察や市職員などが重機で出稼ぎ労働者密集エリアの屋台や売店、簡易住宅を手あたり次第に取り壊している。「その乱暴ぶりは、ナチスがユダヤ人を排除する映画のワンシーンのようだ。唯一登場していないのはシェパードだ」などネット上で批判のコメントが殺到した。
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