米大統領、在イスラエル大使館のエルサレム移設の判断を再度延期
[大統領専用機上 4日 ロイター] – トランプ米大統領は4日、在イスラエル米国大使館のテルアビブからエルサレムへの移転するかどうかの発表を控える見込みだ。ホワイトハウスの報道官が明らかにした。
ホーガン・ギドリー報道官は、トランプ大統領がユタ州への訪問から戻る際の大統領専用機内で、決定は「数日以内に」行われると記者団に説明した。
トランプ氏は昨年の大統領選挙で、移転を推進すると約束していたが、6月に移転を半年間先送りする文書に署名。この期限が12月4日に到来した。米国の歴代大統領は、移転を義務付ける法律が1995年に制定されて以来、半年ごとに先送りを行っている。
ただ政府当局者らは、大統領が6日に、エルサレムをイスラエルの首都と公式に認める演説を行うだろうと述べた。これまで数十年間の政策を破棄し、中東での紛争を刺激する可能性がある。だが、最終決定は下っていないという。
パレスチナ自治政府は東エルサレムを首都と主張。一方、イスラエルはエルサレム全域を首都とみなし、全ての外国政府に大使館をエルサレムに置くよう求めているが、国際社会はこれを認めていない。
関連記事
トランプ氏が関心を寄せるグリーンランドが世界の注目を集めている。トランプ氏の発言やトランプ・ジュニア氏の視察により、欧州の同盟国は不安を感じている
台湾では海底ケーブルが損傷を受けるケースが増えていた。先日、中国の貨物船がアンカーでケーブルを破壊していたという指摘がされ、中共の関与の可能性が浮上している
中共のハッカーが侵入したアメリカの通信ネットワークが以前より深刻で被害を受けた企業も多い事が判明。
カナダのジャスティン・トルドー首相が自由党党首を辞任すると発表し、新党首が選出されるまで首相職を継続する意向を示した。後任党首を巡る動向に注目が集まる。有力候補が次々と取り沙汰される中、自由党の行方が今後のカナダの政局に大きな影響を及ぼす。
中国共産党(中共)のハッカーが数年にわたりフィリピン政府を標的にしたサイバー攻撃を行い、軍事データを盗み出していたことが判明。特に南シナ海の領土問題に関連する文書が含まれていたとされる。