中国当局の駐香港高官がこのほど、香港の一国二制度を否定する発言を相次いだ。写真は、12月3日香港で行われた大規模な民主化デモの様子。(ISAAC LAWRENCE/AFP/Getty Images)

中国高官、香港の一国二制度を相次いで否定

中国当局の駐香港高官がこのほど、高度の自治を保障する『香港基本法』は当局が制定した憲法の関連法だとの認識を示し、香港は返還後から「中国共産党の支配下にある」と発言した。専門家は、中国高官が公の場で一国二制度を露骨に否定したのは初めてだとした。

「中国憲法日」に当たる12月4日、中国共産党中央政府駐香港連絡弁公室(中連弁)の王志民・主任は同ウェブサイトで評論記事を発表した。

同氏は、中国憲法と香港基本法は「親子関係だ」とし、香港は(中国の)国家憲法を必ず尊重しなければならないと述べた。また、現在の香港は社会主義制度ではないが、憲法の下では社会主義制度が「根本制度」であるため、香港も「社会主義を必ず尊重せよ」とした。

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