米中、北朝鮮有事で協議=米ティラーソン国務長官

  ティラーソン米国務長官が米現地時間12日、米中両国が北朝鮮の急変事態に備えているとして、核・ミサイル開発を止めない北朝鮮への武力行使の可能性をはじめて示唆した。

ティラーソン氏は12日午後、「環太平洋時代の韓米パートナーシップ再構想」討論会に出席した際に、この発言をした。

米中両国が北朝鮮情勢の急変にそなえる緊急対応策を議論し、中国はすでに準備に入ったこと、米軍が有事の際に38度線を越えて北朝鮮に侵攻した場合、必ず韓国側に撤退すると中国側に約束を交わしたと明かした。

中国は北朝鮮の体制が崩壊し、大量の難民が流入する事態を懸念しているとされるが、ティラーソン氏は、この点についても中国は既に手を打ち始めており「手に負えない状況にはならない」と指摘した。

また、同氏は、一番の課題は、北朝鮮の核兵器が悪用されないよう確保することだとし、中国側と具体的な方法を討論したことがある、と述べた。

中国側も異例な動きをみせている。最近、中朝をつなぐ主要橋梁を閉鎖。国境地帯・吉林省の官製メディアが核兵器から身を守る方法を紹介。一部政府筋の情報では国境付近で5つの難民キャンプを設置する予定など有事に備えている。

ティラーソン氏は、外交手段による解決が破たんすることを想定して、アメリカは軍事解決のプランを複数、練り上げたとも示した。

   (翻訳編集・叶清)

 

 

 

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